漁とセリの風景
私達の食卓や料理店で並ぶ松葉ガニ。
その松葉ガニは、どのようにして漁獲され、私達の元へ送られてくるのでしょうか?
松葉ガニの漁や競りがどのようにして行われ、仕入れられているか少し見てみましょう。
これを知ればあなたは松葉ガニをもっと好きになれるかもしれません。
カニ漁
11月5日、鳥取県内では、鳥取、綱代、田後、境の4港より、翌6日の水揚げ解禁に合わせてカニ漁船が出港します。日本海側のズワイガニ漁は、主に沖合底曳き網漁で行われています。底曳き網漁とは、海底で網を引き回して、カニや魚を獲る漁法です。
11月6日、県内で一番早く初競りが行われる綱代漁港には、カニ漁船が帰港します。
水揚げ
水揚げされた松葉ガニは、それぞれ大きさや重さ、形により階級ごとに分けられてケースに入れられています。その中でも特に階級の良いものは、鮮度を保つために水をはったケースに入れられた状態で競りを待ちます。
競り
競り開始の鐘の音と共に、船の漁獲ごとにせりが開始されます。良い松葉ガニを競り落とそうと、仲買人による活気に満ちた競り合いが行われています。目利きによって選び抜かれた松葉ガニが次々と競り落とされていきます。競り落とされた箱の中には仲介人の札が入れられ、早々に車に積まれます。
この競りによって買い取られた松葉ガニがお店で販売されたり、飲食店の料理として登場するのです。あなたの元へ松葉ガニが来るまでにこのような事が行われてきているのです。