「松葉ガニ」の名前の由来
山陰で獲れるズワイガニが何故「松葉ガニ」と呼ばれているのか?
それには様々な諸説があります。
「松葉ガニ」というのは、ズワイガニ(標準和名)の地方名です。
北陸地方では越前ガニ、京都では間人ガニと呼び名が変わります。
そもそも、なぜ「松葉」ガニと呼ばれているのでしょうか?
これには諸説があり、いずれも定かではありません。
しなやかに伸びた細長い脚の形から松葉をイメージしたから。
漁師が調理の際の燃料に松の葉を使ったから。
刺身を冷水につけると身が広がって松葉のようになるから、とも言われています。
因みに、カナダ、アメリカでも「クイーンクラブ」「スノークラブ」と美名が付けられており、比類ない美しい容姿と、芳醇にして繊細な味わいへの誇りは、世界共通となります。学名は「キオノエケテス オピリオ(chionoecetes opilio)」と言います。
豆知識⇒正式名「マツバガニ」はイソオウギガニ科
「松葉ガニ」とはズワイガニ(クモガニ科)の地方名であり、図鑑に載っているマツバガニはイソオウギガニ科に属する全く別物で、大型のカニであり、先の黒い棘が多いのが特徴です。
甲羅の幅は12cm〜15cmほどで相模湾から九州沖、オーストラリアに生息しています。ちなみにこちらも食用種です。