松葉ガニがおいしい理由
山陰の冬の味覚の王者松葉ガニ。
その松葉ガニがなぜこんなにも美味しいのか、なぜこんなにも美味しい松葉ガニが山陰の海で獲れるのか・・・。
松葉ガニの美味しさの秘密を知りたいと思うあなたに、松葉ガニが美味しい理由についてお話します。
どうして美味しくなるのか
カニを含めた魚介類の味は何を食べて大きくなったかという点で変わります。
それぞれの海域によって、塩分、プランクトンの量や種類が異なります。その育った環境の違いにより、それぞれ異なった特徴が出てくるのです。
また、禁漁は乱獲を防止する資源保護が本来の目的なのですが、1年の半分以上という長い禁漁期間(春〜秋)が、カニにたっぷりと日本海の美味しい餌を食べて成長するための期間を与えることになり、より濃厚な味を作り出しているとも言われています。
どこで美味しくなるのか
山陰沖では、九州側から流れ込む暖流と北海道側から流れ込む寒流が交わり、酸素の豊富な海水を生み出し、プランクトンがとても多く生息しています。たくさんのプランクトンを食べて、荒波にもまれて育った松葉ガニこそが身のしまりがよく、旨味が凝縮された極上の味となるのです。故に素材への拘りを持ち、素材に対しての妥協を許さない高級旅館や料亭などでは松葉ガニが大変重宝されています。特大サイズで身入りの良い”極上品”といわれる松葉ガニにまで成長する為には、10年もの歳月がかかると言われています。
また資源保護のため、漁期を11月〜3月に限定している事や、冬季のため、時化(シケ)も多く水揚げが少ない為、市場に出回りにくくなる等の理由から、非常に希少価値が高くなるのです。
どういう味わいなのか
山陰で水揚げされた松葉ガニが最高に美味しいと評価されている理由は、身のぎっしり詰まった脚には、深い味わいがあり、甘く上品で口にほおばるとギュッと心地よい弾力性のある食感を持ち、カニ味噌は濃厚な味わいを持っているので、他の地域で獲れるズワイガニと比べてより上質な味を楽しむ事ができるためだと言われています。